
TOKYO KATSU SAND
Corporate Identity / Branding
CLIENT
TOKYO KATSU SAND
TOKYO KATSU SAND
Story
北米バンクーバーで2020年より始動したカツサンドの移動販売店舗。事業立ち上げに伴うCI開発を軸に、サービス設計、コミュニケーション戦略、各種ビジュアルイメージ、ユニフォーム、パッケージ、メニューのデザイン等のトータルブランディングを担当しました。(トレーラーデザインは除く)
バンクーバーという異文化が交差する都市において、日本の“とんかつ”という伝統食を、まったく新しい形で再解釈し届ける挑戦でした。
バンクーバーという異文化が交差する都市において、日本の“とんかつ”という伝統食を、まったく新しい形で再解釈し届ける挑戦でした。
かつて、カツサンドは駅弁や老舗洋食店の定番であり、手軽でありながらも品のある存在として日本の生活に根付いてきました。
しかし、グローバルの視点で見るとKatsuやSandwichという単語の認知度はあっても、その文化的・味覚的な奥行きまでは伝わっていないのが現状でした。
しかし、グローバルの視点で見るとKatsuやSandwichという単語の認知度はあっても、その文化的・味覚的な奥行きまでは伝わっていないのが現状でした。
私たちが目指したのは、数多の文化の発信地である“TOKYO”という言葉が象徴する先進性と、“KATSU SAND”が持つ懐かしさや親しみをひとつのブランド体験に昇華すること。
それは単なるB級グルメの輸出ではなく、「美意識を伴った日本食の再文脈化」でした。
それは単なるB級グルメの輸出ではなく、「美意識を伴った日本食の再文脈化」でした。
Approach
現地の食文化、ターゲット層の嗜好、競合となるフードカテゴリーの徹底的なリサーチから始まり、バンクーバーは健康志向かつ食の多様性に寛容な都市であり、“見た目の美しさ”“食感の新しさ”“ストーリー性”のあるプロダクトが支持されやすいことが判明しました。
そこで私たちは、カツサンドを単なる惣菜パンとしてではなく「片手で味わえる、日本の美意識」としてブランドポジションを設計し、ネーミングも直球で「TOKYO KATSU SAND」とすることで、世界に向けて“東京発祥であること“日本的価値が内包されていること”を明確に伝達。
その上で、ブランドビジュアル・パッケージデザイン・SNS展開・コピーライティング・商品開発に至るまで、あらゆる接点で「日本発のストリート・ガストロノミー」というブランドコミュニケーションを統一しました。
その上で、ブランドビジュアル・パッケージデザイン・SNS展開・コピーライティング・商品開発に至るまで、あらゆる接点で「日本発のストリート・ガストロノミー」というブランドコミュニケーションを統一しました。
味覚だけでなく、映える・語れる・誰かに勧めたくなるという体験設計を意識し、視覚(美しい断面)、聴覚(揚げたての音)、嗅覚(香ばしさ)、触覚(しっとりとしたパンとカリカリの衣)を通じて、“食べるを超えた五感のブランド体験を構築しました。
Design Concept
「Tokyo Minimal × Street Luxury」
デザインにおいては、東京の都市感とストリートカルチャーを背景に持つ若者向けブランドとして、
“無駄を削ぎ落とした美しさ”と“大胆さ”の両立をテーマに据えました。
“無駄を削ぎ落とした美しさ”と“大胆さ”の両立をテーマに据えました。
ロゴは日本文化の象徴である筆文字でインパクトを込めつつ、日本らしい余白と凜とした静寂までも内包し、大胆さの中にもどこか落ち着きのある壮大な存在感を生み出すことで海外のトレンドにもマッチする現代的な印象に。
カラーリングは黒を基調とし、効果的に白を用いることで「潔さ」と「熱さ」のコントラストで視覚的な緊張感を演出。
パッケージや商品のビジュアルにおいては、断面の美しさを最大限に引き立てるアングルや照明設計を施し、インスタグラムなどSNS上でも自然に拡散されるよう“視覚体験の最適化”を図りました。
カラーリングは黒を基調とし、効果的に白を用いることで「潔さ」と「熱さ」のコントラストで視覚的な緊張感を演出。
パッケージや商品のビジュアルにおいては、断面の美しさを最大限に引き立てるアングルや照明設計を施し、インスタグラムなどSNS上でも自然に拡散されるよう“視覚体験の最適化”を図りました。
また、コピーは“Katsu to Impress”, “Crisp Outside. Juicy Inside.” など、英語圏の感性に届くキャッチーさとミニマルな日本語の余韻が共存するバイリンガルトーンで構築することで、現地ユーザーだけでなく旅行者・アジア系移民など多層的なターゲットに共鳴する言語設計としました。








